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■VOL1「オーガニックの本物と偽物」■ 1999/08/06

近ごろスーパーやデパートの売り場で、「オーガニック」とか「有機食品」などというフレーズを目にすることが多くなった。この表示を見るとほとんどの人はなんとなく「体にいいものなんだな」と思うことだろう。しかし、この言葉の意味を
本当に知っているかというと、はなはだ疑問である。

オーガニックとは[農薬、化学肥料、化学薬品、添加物などの化学物質を使用せず作られた作物および食品]を意味する。日本語では「有機・・・」と訳す。

これは生物を構成する元素のひとつ有機質(炭素)を循環させて作物を作ることから、そう呼ばれ始めた。つまり化学物質を使わず、落ち葉や家畜の糞などの生物肥料で作物を育てることを言うのである。

しかし、ちまたに氾濫する「オーガニック」にもさまざまなレベルがあり、またウソも多い。最近ではそんな「オーガニック」食品をめぐり、「ホンモノ/ニセモノ」論争が盛んに行われている。というのも、この「オーガニック」についての基準というものが、日本ではまだ確立されていないからだ。

「オーガニック」の考えかたは、環境問題と同時に化学薬品の人体に与える悪影響が問題になりはじめた1970年代に、ヨーロッパやアメリカで広まった。ヨーロッパやアメリカでは早くから農業の機械化と化学薬品を多投する近代農法が進み、同時に環境汚染や食品の安全性の問題などが多くの科学者から指摘され、社会に広く公開された。それを受け、環境と安全性を追及した最新の農業技術として、有機農法が提案されたのである。

日本はというと戦前まで科学肥料や農薬などほとんど使わず、それこそオーガニックという言葉も知らず、数千年の歴史を持つ有機農法を実践していた。しかし、敗戦後アメリカから入り込んで来た農薬と近代農法が日本の農地を占領すると、一挙に有機農法=時代遅れの農業という感覚が農家の間に広まった。そのため、日本の農家の間ではいまだに「無農薬では作物は作れない」という農薬信仰が根強い。

そして有機という言葉も、化学肥料とブレンドされた「有機肥料」があたりまえのように農協に出回った。そこから、日本の「有機農法」にはホンモノとニセモノが生じたのである。

   
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